まずは漫画から~!注目ポイントを箇条書きにしていきます。
・表紙
主人公よりでかい、アルと少佐。
牛先生は本当に少佐が大好きなんですねー。筋肉筋肉!!
あと、師匠のトイレサンダルが、両足とも描かれているのが笑えます。
・見開きカラー
どやページなんですが、元お父様の脚の付け根のギリギリ感と、練成したエドの腕の根元にとどまっているメイ・チャンのクナイに、おおおおとなりました。
・カラーページ
インタビューとか、ゲーム情報とか。取りあえず、中尉のナース服は、大佐の妄想に一票。
・グリード
何というアフターサービスの良さ……!
ここで初めて気づいたんですが(遅い)グリードと、彼の中のリンは服が違うんですよね。グリードは袖なし、リンは上着着用。「ない袖は振れない」という表現もありますが、袖って東洋では和服の袂もそうですが、何かを入れる場所だったりもするんですよね。なので、何も持っていなくて欲しがりすぎるグリードと、仲間とか色々な物を持っている(持ち過ぎている)リンとの対比の象徴にも見えるような。
・小人の真理
小人の扉は模様なし。白マリモいわく「自身が成長しておらん」ということですかね。
元々は扉の向こう側で、ぐにょぐにょ状態にいた小人が、成長をしない結果、元の場所に戻らされる。
実り多い帰還と、そうでない帰還を分けるのは、果たして場所か、それともその過程か。
・親父
エドのシリアスシーンの涙はここまでなかったらしいですね。ニーナのときもヒューズのを知った時も泣いていないのは覚えているんですが。
ちょっと全巻読んで確認しなくちゃ。
・練成
それまではわかりにくかったけれど、見開きのこのページだと、「あちら」にあったエドの右腕は、こちらで成長した左腕より、肉が薄くて爪も伸びているんですよね。
「手」というのは、この最終回の一つのキーワードなので、注目するとなかなか面白いです。
・二つの扉
マリモの扉が成長していないことを、逆に言えば、エドアルの扉は成長している、ということだから、今までのシーンの真理扉の模様と最終回の真理扉の比較をしたら、模様が変わっているのかも。ちょっと今単行本なくて出来ないんですが……。エドの真理の扉とアルの扉の模様が違うのも、一人一人の成長や得たものが違うから、で良いのだと思いますです。
・アルの感覚
抱きついたメイより、アルが身体の感覚を意識するのは、ホーエンハイムとの握手。
血縁というのもあると思いますが、やはり手が一番感覚を伝えるにあたって敏感なところであるからですかね。
ホーエンは後で旅立つので、一見、エドが彼の魂を使ってもよさそうな気もしますが(倫理的問題は抜きとしてね)そうしていたら、肉体アルがこうやってホーエンを感じることもなかった。良いシーンです。
・感動が☆
そんな感動もつかの間、アームストロング姉弟の会話の間に、ブリックス兵に金の無心をしている父親。読み返さないと気付けなかったギャグシーンでした。
・ラジオ局
セリム&夫人の切ない再会や、珍しく有能に見えるブロッシュ(いや、一応彼は出来る子らしいんですがね)も捨てがたいですが、ブレダ好きとしては、増田がいない状況でここまでのシナリオを描けたブレダにぐっときます。
頭脳派設定が、このクライマックスシーンで地味に、しかし確実に発揮していて、うひょぉおおおてなってました。
・ノックス先生
キタ――――!! 最終章になって、日食でヒューズ家が出ていたけど、ノックスさんが出なくてこのまま最終回なのかとはらはらしていたら、出してくれました。嬉しい!!
そして、さりげにキンブリーも大佐の回想で登場。
そんでもって、ノックス先生を見ているランファンというつながりの張り方が素晴らしすぎます。
ランファンのところは、次の章で。
・ランファン
ノックス先生を見た後に、「おっさんは~」の言葉を思い出し、フーの遺体を見るランファン。そして、他家への慈悲を願い出る。
この流れは、ノックス先生の言葉が、ランファンにこのお願いのきっかけになったと見ていいと思うんですが、その間に、フーじいさんをはさんだのがね。もう、ね。
ランファンに、リンを守る宿命と戦闘術を負わせたのは、フーさんでしたが、フーさんも多分ランファンが女子供と敵対することを望んでなかったんだろうなぁ、とか、もし違う道があったらなぁとか。考え始めると止まらないわけですよ。
で、ちょっと前のフーの死のところを、見返すと、「賢者の石はあるにも関わらず、錬金術師(もしくは練丹術師)がいなかった」ので、彼は亡くなっているんです。
だから、もしあの時点でメイと敵対関係になく、行動を共にしていれば、フーは助かっていた……?
そう考えると、色々ああああああてなりますこのシーン。
多分、最終回で一番あああああああああてなりました。
・ホーエン
前回会ったときは、デンに吠えられていたホーエンですが、魂が無くなって不自然な生ではなくなったからか、ふんふん匂いを嗅がれています。
モノローグの口がちょっと悪いのも、賢者ポジションから解放されたていうのもあるかもしれませんね。
・スカーとオリヴィア様
ずっと生かされてしまっていた男が旅立った一方で、また生かされた男もやがて旅立つ。この対比もいいですね。
ここで、奴隷時代は名前がなくて後からつけられたホーエンと、復讐にあたって名前を捨てたスカーと、ある意味、この二人は対になっていることに気付きます。
クライマックスの練成陣の作製もそれぞれ行っていたわけですし。
そうなると、スカーもまた、トリシャみたいな存在に辿りつくのだろうかと思ってしまいます。
何気に豪華な薬棚と、カーテンのシャー!のところ、くるんのある看護婦さんにニヨニヨします。スカーの隣にある、点滴台っぽい棒も何か模様があって、豪華バージョンのようです。
窓のシーンとかは、十字の影が出ていて、十分すぎるほどいいシーンです。
・リゼンブールとウィンリィ
ホーエンとおそろい髪型のエド。
今度泣かせる時は嬉し涙だ!、にちゃんとなっているんですかね。これ。多分、荒川先生だからなっているような気がします。
読み返さないと!!
・手間
右腕が長年オートメイルだったからか、ハンマーを左手で使うエド。
人体練成前と比べて、錬金術は使えなくなっているし、足は失ったままではあるし、長い年月も犠牲も払っていて、この物語の旅は「手間」ではあったけど、「いいもん」であったことは、誰も否定できないと思います。
・ブラッドレイ家
セリムの破壊力YABEEEEEE!!
夫人が東洋風の上着を着ているのは、シンとの貿易の成果の可能性が高いですね。
最終回で、一番つぇええ!と思ったのは、エドでもリンでもなく、実はこの人です。流石、ブラッドレイにビンタを喰らわせた女性です。
・ヒューズ家
ニーナについて語る寸前、エリシアを見つめるアル。
今のエリシアは、あの時のニーナと同じくらいだからでしょうね。
・喫茶店
モブ田モブ夫が二人も登場。
アル脚長いなぁ。
・プロポーズ
うはぁあああああああ!!これ公式か?!公式なんだな!!おへぇああああああああ!!
「等価交換の法則」を、犠牲を払わずにひっくり返し、絶対不可能な人体を生み出すことができるのは、母体である。
ってことを考えると、この時点で……? と、あひゃひゃひゅひゃひゃ!!ニーサンやるぅ!!て思いました。
・写真
新生エルリック家の写真。構図が、4人で唯一撮った写真と同じなんですよね。そう言えば、ホーエンは結婚指輪してたっけ?
ウィンリィが抱いている赤ちゃんが、弟なのか、妹なのか、アルメイの子どもなのかっていうので、色々夢が膨らみました。
あと、ウィンリィの髪型がトリシャぽくなってますね。
ウィンリィがピアスを止めた一方、髪を伸ばすのを止めた中尉。
それは、一度は交差した生き方が、また違う方向に行くことになった、ということでしょうか。
ウィンリィより縦に伸びたメイ。エドの身長より驚きました。
がんばるハボックはもちろん嬉しいですが、ちょっとブレダとロス少尉いい感じでない?
こちらはアニメ版。
荒川先生からはネームでもらっていたらしくちょいちょい原作版と違いますが、それを楽しむのもまた楽し。
・思いあがった者に
カットバックで、お父様の人間への行為の引用があって、マンガ版よりわかりやすかったです。あと、傍らにいるのがプライドなのもそれらしくて良いですね。
・賢者の石
確かに、大佐なら自分を治す前にそうすると思います。
原作も実はそうしてた可能性もありますが、やっぱり嬉しいもんは嬉しい!! ハボックうううううう!!
まあ、多分、石で直してもリハビリは必要だと思いますし、きっとがんばってるさ!
・ご飯
アップルパイの伏線は一応消化されはされましたが、実際に食べるシーンはなく、喫茶店でアルの「食べるシーン」がさらりと原作では描かれていたのに対して、アニメの方が印象的です。
これは結構嬉しかったり。
・ヒゲ
リンカーンかよっ!(びしっ)
某所では、ネーム状態で渡されたときに、口として描いた線がヒゲに見えた説がありましたが、そう言われると原作でもヒゲに見えてきました。
・シン
少佐の写真の背景がシンっぽいです。
・ファルマン
ちょお前までいつの間に子ども作ってたのか?!
・エルリック写真
ラッシュバレーでウィンリィが、赤ちゃんを取り上げたエピソードを考えると、この写真はアニメ版の方がぐっと来るかもです。
下の子は、カラーリングでやはりウィンの子どもで、髪が伸びて女の子だとわかります。
取りあえずこんなところですか。
何て濃密な作品だったんでしょうか。
この作品を好きになって良かったです。
劇場版は、師匠物語があるといいなあ。
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