忍者ブログ

Pannotia

ヘタリア好きが懲りずに作ったブログ。元Pangea。今回も超大陸から名前をいただきました。 CPは独普・米英米・独伊独・西ロマ・典芬・海拉・英日などなど。NLは何でも。にょたも大好き。史実ネタ時事ネタねつ造たくさん。一部R18あります。 その他作品として、デュラララ!!(NL中心)とサマウォあり。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

現在も、鋭意継続発掘中である (希と土)


 ケイゾク大好きでした。

 ケイゾク好きなヘタ友さんと話し合って、誰と誰だったら当てはめるか討論した結果、この二人で。

 元ネタを知らない人にしかわからない、不親切なパラレルです。


 インポとか、エロスとかそういうの飛び出します。

 腐向けのような腐向けじゃないような。



 あと、アーサーさんが悪役注意です。(掠奪的に)


 その仕事場の半分以上は書庫だった。

 むしろ、書庫を仕事場にしたというのがふさわしいかもしれない。
 化石置き場とまわりから揶揄されるその部屋には、いつも安っぽい電球が頻繁に点滅し(何しろ予算がないのだ)、綿ぼこりが隅に舞っていた(本が生きていくのに空気はいらない)。

 靴を脱いで白い靴下を机に投げ出し、おやつのシュークリームをいじくっていたトルコが、ふと書庫の方を見ると、書庫の間に人が倒れていた。まわりには、書庫近辺にたまに出没するネズミ目当ての猫たちがにゃーにゃー囲んでいる。
 見なかったことにして、トルコは透明ビニールのパッケージと向き合った。

 にゃーにゃーにゃーにゃー。

 ええぃ、ちくしょーめぃ! 単なるエサの催促だろうが、泣く猫に勝てるものはそうそういない。
 椅子を乱暴に蹴り納めて、猫の集団の中心に向かう。ほとんど死体に近い格好で、いくら私服が許される職場とは言え、ぼさぼさの髪に、いつ洗濯したのかわからない服で寝ていた男を蹴り飛ばした。

「もう夕方でぃ」
「ああ、眠るの忘れて瞑想してた……」
「それは寝てるんでぃ」
「とるこしね……水晶髑髏の加工方法わかっちゃったんだけど」
「それがどうした」

 もう一度、蹴り起こそうとしたところに、遺跡のように倒壊している男の腹が鳴った。
 そしてトルコの手には、半開きのパッケージのシュークリーム。

「お前、風呂は予想できるとして飯は?」
「……ああ、ムサカ食べるの……忘れてた」

 ねこ。
 空腹の男。
 シュークリーム。

「毒とは卑怯な……正々堂々としねとるこ」

 もっきゅもっきゅとどんどん食われていくシュークリームにトルコは突っ込んだ。

「ぎーりぃしゃぁああ!」

 そんなわけで、電車の中でカーマ・スートラを淡々と音読する天才古代文明研究者(青い柿ピーはいらない)のギリシャと、叩き上げ実は自宅で金魚飼ってる昔は色々狂犬状態だったトルコ(入院時はにほろいどでトランス中)が、埋もれた古代歴史的事件を調べていくお話。


 あと関西弁の元ヤン(太陽が沈まない的に)国とか。
 
 あーさー・(かー)くら(んど)さんとか。



「入ると必ず死ぬ墓所……」
「それで、その伝説はどうなるんだ?」
「もちろん必ず死ぬ……、じゃないと語り手が怒られてしまう」

(Case3.「入ると死ぬ墓所」)


「お前さー、いっつも風呂入ってねぃだろ」
「いや、入ってる」
「昨日は?」
「昨日は、ダマスクス鋼の製造工程について……」
「一昨日は?」
「一昨日は、ナスカの地上絵の解読について……」



「二千歳と少々……です」
「じゃあ、うちの日本と同い年あるな」
「え! 全然違ぇでぃ! 何とかしろ!!」
「……何をだ」
「生き方(GNP)? 存在(G8)? 国としてのありがたみ(非常任理事国)?」
「別にトルコにありがたがっても貰わなくても結構だ……」

(トルコ、ギリシャの頬をつねる)


「何でぃ。お前に絵の良しあしがわかるんでぃ?」
「わかる……。モザイクとか、フレスコとか、陶板とか……」
「それは絵の種類だろ」

(トルコ、ギリシャをスリッパではたく)


「ギリシャ、お前そんな汚い格好で行くつもりやん?」
「いけないか?」
「当たり前やろ。合コンやで! イケイケの戦闘服着ていかなどないすんのよ? もっとここの胸襟がこ~うなってここがキューっとなった……」

「キュー……か?」
「ん~」



「猫くせぇ~~」
「トルコの足も、トルコ臭い」


「てやんでぃ。独身だからっていつもいつも危険なことやらせやがって。来週にでも結婚してやろうか、もう」
「トルコは俺のタイプじゃない」
「侵攻するぜぃ? 精鋭で侵攻するぜぃ?」


「お前あかんでぇ、そらあかんわ。友だち(仏)の彼氏(英)とご飯食べたら、そらあんたむかつかれるで」
「でも、本当にご飯だけだ……。おかず食べてない……」
「はたから見たら、立派なデートやろ?」
「でも、街でたまたまばったり会って……」
「なーんで、こんな国誘ったんかな。下心……まさかな。いやでも、海賊はムラムラしたらイルカでも使うっちゅうからな」
「イルカを何に使うんだ……?」

(フランス兄ちゃんが操られて、全裸になった後)


「あー、しかし切ないねぃ。インポだなんて。1世紀から2千年もインポだなんて。俺なら死ぬでぃ」
「でも、インポテンツで同盟破棄だなんて、結婚相手も冷たすぎる……。テクがあれば、インポテンツなんて関係ない……」
「しょせん、国と国となんて挿入あってのもんでぃ。やる時はやる、それが愛情」
「そういうものを超越したエロスというものが、ある……」
「エロスだなんて言われても、何もされなければ愛されているとか確かめようがねぇじゃねーか」


「羊の群れに見えるやろ。善良な羊の群れ。そん中にな、一匹だけ赤い羊がおんねん。仲間喰い殺して、返り血を浴びた真っ赤な羊が一匹な。なぁ、その赤い羊、探しにいこか」



「俺……行ってくる……。この目で、真実を見てくる……」


「歴史ってぇもんは、本当は存在しねぇんだ。曖昧な記録の集合体。それが歴史の顔をして堂々とのさばっている。だからその記録を消せば、歴史なんて消えやがる。
 そのことを、アーサーは知っていた。そしてアーサー自身を消した俺が、アーサーを狙わなければ、あの国が死ぬことはなかった」
PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます

無題

  • by ケイゾク好きなヘタ友
  • 2009/09/27(Sun)19:13
  • Edit
あーさー・(かー)くら(んど)に爆笑しました!うまい!!
うんうん、ハマッてますね!良い!!

↓これこれ攻殻でしたっけ…?気になる…!
曖昧な記録の集合体。それが歴史の顔をして堂々とのさばっている。だからその記録を消せば、歴史なんて消えやがる。

台本欲しいなー

  • by かつみあおい
  • 2009/09/27(Sun)22:08
  • Edit
 ちゃんとケイゾク内でっせ☆
 でも、確かに攻殻っぽいです。まあ、押井パロの多い作品だけに、イノセンスから引っ張ってきてる可能性はありますが。

こちらは腹筋崩壊オンパレードでした

  • by 綜音
  • 2009/10/02(Fri)04:22
  • Edit
 腹筋だけでなく、笑いをかみ殺し過ぎて喉もなんだかむずがゆいです(笑)
 まずとりあえず電車の中で音読は…!!

あなたもケイゾク好きですか!

  • by かつみあおい
  • 2009/10/02(Fri)21:45
  • Edit
>綜音さん
 でも、彼奴ならやりかねません。
 ちなみに、トルコさんは正露丸が何にでも効くと信じております。

TRACKBACK

Trackback URL:

ブログ内検索

プロフィール

HN:
かつみあおい
性別:
女性
趣味:
読書全般・映画・舞台・クラシック
自己紹介:
pixiv→id=127718
漫画アニメ映画クラシック音楽舞台小説雑食主義者

最新CM

[10/04 綜音]
[10/02 かつみあおい]
[10/02 かつみあおい]
[10/02 かつみあおい]
[10/02 綜音]

最新TB

フリーエリア

アクセス解析

カウンター

Copyright ©  -- Pannotia --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]