ヘタリア好きが懲りずに作ったブログ。元Pangea。今回も超大陸から名前をいただきました。 CPは独普・米英米・独伊独・西ロマ・典芬・海拉・英日などなど。NLは何でも。にょたも大好き。史実ネタ時事ネタねつ造たくさん。一部R18あります。 その他作品として、デュラララ!!(NL中心)とサマウォあり。
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バッキンガム宮殿にコインを投げようとした本田菊(ひきこもりから出てきたばかりで、働く気ゼロ)が、衛兵たちにつかまりそうなところを現れたのは、
王子様のような眉毛だった。
(ただし、全裸でワルサー所持)
捕まれば日本以上に厳しい銃規制(懲役5年以上らしい)なので、轟音で大騒ぎとなったのに乗じて、慌てて逃げ出す眉毛と巻き込まれた本田。
「あ、貴方の名前は?」
「俺か……俺は……、誰だっけ?」
「き、記憶喪失ですか! 二次元! 二次元すぐるけどまったく萌えNEEEEE!!」
「『MOE』ってわからないけど、不愉快なこと言われたことはわかるな」
全裸、拳銃。どう見ても不審者です。乙。
しかし、なぜか憎めない感じがたっぷりする。
「取りあえず、ヒントないんですか? アイテムとか」
「持ち物か。これはどうだ」
取りだしたるは、ギミックがやたらたくさん積まれているらしいゴツイ携帯電話だった。何で、この謎の青年がそんなものをわしづかみにしているのかという疑問はいくらでもあったが、ここにあるヒントはこれしかない。
「携帯ktkr!! アドレスとかは」
「それが、どこにも履歴らしいものは……あ、かかった」
通話ボタンも慣らさずに、すぐに応答が入った。
『はい、にほろいどです』
「にほろいど? てめぇ、誰だ」
『貴方のコンシェルジュです。あのままフェードアウトかと思いました。無事だったようですね』
「お前さ、俺のこと誰だか知ってるのか」
『今回、初めて記憶を消すにあたり、新しい記憶を用意するようにとは言われなかったため、今貴方が誰かと言うことはわかりかねますが』
「記憶を消す?!」
『最後の指示では、次に向かう場所だけ伝えろとのことでしたので、そちらをお送りいたします。では、健闘をお祈りしつつ――』
滑らかに話される通話先は、まるでさも当然であるかのように言葉を紡ぐ。BBCのアナウンサーよりも、議会のスポークスマンよりもそれはそれは流暢に。
『ノブレス・オブリージュ。貴方が今後も、大英帝国たらんことを切に願います』
その時の彼らはまだ知らない。
『No7。ただちに持てる者の義務を遂行してください。今後も御用があれば何なりとおっしゃって下さい。ご奉仕可能な金額は、残り82億6230万7719ポンドとなっております。貴方にはそれを全額使い切る義務があります』
出会いの場で、ミサイルがテムズ川に落ちたことも。
「にほろいど。よくわかんねーけど、つまりお前に何かを言えば、その金でどうにかしてくれるってことか」
『ありていに言えば、そうなりますね』
「じゃあ、首相にギャフンて言わせてみてよ。まさか、そんなことなんて……」
そして、その事件も、無数の攻撃の中間地点に過ぎなかったことも。
『――受理しました。ノブレス・オブリージュ。貴方が今後も大英帝国たらんことを』
何より、それと携帯から自由に使えるように指示できる100億ポンドと絡んでいることと。
だが、彼らはまずは数十秒後、街頭テレビでイギリス首相が、ギャフンと言うことを目撃することとなることに驚愕することさえも、知らなかった。
(設定だけで、つづきません☆)
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