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Pannotia

ヘタリア好きが懲りずに作ったブログ。元Pangea。今回も超大陸から名前をいただきました。 CPは独普・米英米・独伊独・西ロマ・典芬・海拉・英日などなど。NLは何でも。にょたも大好き。史実ネタ時事ネタねつ造たくさん。一部R18あります。 その他作品として、デュラララ!!(NL中心)とサマウォあり。

   

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攻国機動隊 (日様と独と伊)


 元々ネタであって、その時は少佐が英でしたが、某笑顔動画の神で、日にしか見えなくなったってだけです。

 ダブルパロOKな方はどうぞ~。






 
 時代は、21世紀末、第三次核大戦と第四次非核大戦を経て、世界秩序は大きく変化し、科学技術は飛躍的に高度化した。
 
 超小型電子技術たるマイクロマシニングの稼動により脳の神経ネットにデバイスを直接接続する電脳化が進んだ社会では、義手・義足に能力を付加した義体化が発展、普及した。
 
 結果、多くの人間が電脳によって直接アクセスし、また、電脳化した人間、サイボーグ、アンドロイドが混在する社会が生まれつつある。
 
 多様化した重大犯罪を事前に察知し、被害を最小限に防ぐ内務省直属の攻性の公安警察組織、枢治9課(すうじきゅうか)……通称「攻国機動隊」がこうして発足した。 
 
日「そう囁くんですよ。私のゴーストが」
 
 国土の多くが人工物で覆われ、国民の多くも人工物を身体に有している時代、日本の体現たる本田菊は、自らの身体が脳と脊髄の一部を除いた全身が義体に作り変えられていることを認識していた。
 電脳の海を飛び交う元将校階級を持つ最強のハッカーで、元引きこもり。彼と仲間たちは、変わり行く世界をひたすら見つめている。
 
日「世の中に不満があるなら自分を変えなさい!それが嫌なら、耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ!」
 
日「私みたいに全身を義体化した国家なら誰でも考えます。もしかしたら自分はとっくに滅んじゃってて、今の自分は電脳と義体で構成された模擬国家なんじゃないかって。いえ、そもそも初めから<私>なんてものは存在しなかったんじゃないかって」
 
日「・・・何人(なんぴと)か鏡を把(と)りて、魔ならざる者ある。魔を照らすにあらず、造る也。 即ち鏡は、瞥見(べっけん)す可きものなり。熟視す可きものにあらず」
 
日「ルートヴィヒさん。忘れないで下さい。貴方がネットにアクセスするとき、私は必ず貴方の傍にいます」
 
日「あら、そうですか? じゃあ、死になさい!」
 
日「本当に観たいアニメは、一人で見ることにしているんです」
独「じゃあ、それほど見たくないアニメは?」
日「見ません」
 
 
 本田の相棒、ルードヴィヒは巨大な体躯と、乱れないオールバックに似合わず愛犬をかわいがる無骨な男。彼も優秀な技術者である。
 
独「生命の本質が遺伝子を介して伝播する情報だとするなら、社会や文化もまた膨大な記憶システムに他ならないし、都市は巨大な外部記憶装置ってわけだ」
 
日「肉親の顔、生まれた土地の風景、子供の頃の記憶……何かひとつでも覚えていますか?」
独「ゴーストのない人形は哀しいもんだ。特に赤い血の流れている奴はな」
 
独「なあ、電脳の海へ引きこもるってどんな感じだ?」
日「……恐れ、不安、孤独、闇。それから、もしかしたら希望」
独「希望? 真っ暗な海の中で?」
日「扉の向こうへ浮かび上がるとき、今までとは違う自分になれるんじゃないか……そんな気がする時があるんです」
 
独「精霊は現れたまえり……。久しぶりだな、本田。今は何と呼ぶべきかな」
日「正確には衛星経由で私の一部がロードされてるだけです。このガイノイドの電脳は容量が不足ですね。戦闘用の義体制御システムだけでいっぱい。表情と声はこの程度で勘弁して下さい」
 
日「鳥の血に悲しめど、魚の血に悲しまず。声ある者は幸いなり……。
人形たちにも声があれば、人間になりたくなかったと叫んだでしょう」
独「一つ聞かせてくれ。今の自分を幸福だと感じるか?」
日「懐かしい価値観ですね。少なくとも今の私に葛藤は存在しません」
 
 
 新人フェリシアーノ。枢治9課の非合法行為に戸惑いを見せるも、本田やルートヴィヒに導かれ、彼の正義を進む。
 
伊「オレは別に英雄になりたかったわけじゃないよ。だけど、自分たちが信じる正義には一点の曇りもなく殉じてきたつもり」
 
伊「……菊。前から聞いてみたかったんだけど、なんで俺みたいな国を、枢軸に引き抜いたの?」
日「あなたがそういう国だからですよ。不正規活動の経験のない保護国あがりで、おまけに出来の悪い兄持ち。人工化はしていても遺跡はたっぷり残ってるし、ほとんど生身……戦闘単位として、どんなに優秀でも同じ規格品で構成されたシステムは、どこかに致命的な欠陥を持つことになります。組織も人間も同じ。特殊化の果てにあるのは、ゆるやかな死……それだけです」
 
伊「その思念の総計(かず)はいかに多きかな。我これを算(かぞ)えんとすれども、その数は沙(すな)よりも多し……」
(旧約聖書「詩篇」の139節。フェリもこういうのだけは詳しければいいです)
 
  
  
  
  
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