某ド根性演劇少女漫画パロ。
社長が誰だかわからない方がいいと思うので、あえてネタバレしません。
不憫だが一人楽し過ぎる感じで暮らしていた、ギル。
ある日、運命の師、フリードリヒに出会いその運命が一変する。
「ギル……お前は、千の兵(つわもの)を持っている!」
そして、フリードリヒによる地獄のしごきが始まった。
ある時は土になり……
「土になるんだギル」
「こうか?」
横になったギルを、軍靴で踏みつけるフリードリヒ。
「いてっ!」
「土が悲鳴を上げるか!」
ある時は嵐に打たれ、ある時は山にこもり、またある時は人形になったギル。
しかし、与えられた試練を次々とわがものにしていくギルに、フリードリヒも白目をむいて驚愕する。
「ギルベルト……恐ろしい国家!」
ライバル国家、クイーンメリーが好物のサラブレッド・アーサーとの対決を重ねつつ、成り上がっていくギルベルト。
そして、その日々の中には、支えもあった。
「また、来てるぞ。ほら、『あなたのファンより』だとよ」
「一体どんな人なんだろう……『紫のイモの人』……」
紫芋を抱え、ほほ笑むギルの背後には、いつもギルを『若造さん』とからかう金に汚い国家が、その笑顔が自分には向けられない苦みを味わうかのように煙管を吸っていた。
つづきません
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